1.春のあわい / Saison
2.あなたが花束 / Specialty Saison w/Various herbs
3.1926(イチ キュー ニー ロク)/ Kölsch Style
ビールスペック
1.春のあわい
スタイル:Saison
ABV:4.0%
容器:樽、瓶
特徴;
「春の起こり、春の盛り、春の名残に寄り添う、クラシカルなセゾン」 モノとモノ、概念と概念のあいだを意味する古語「あわい」。斯波の好きな言葉の一つですが、つまり「春のあわい」とは「冬から春、春から夏」という春の間を意味しています。春の起こり、春の盛り、春の名残に寄り添うビールです。 春のあわいはSaison Yeast固有のアロマ・フレイバーと他の原材料との調和を目指し、クラシカルなSaison Styleを意識してつくっています。ホップは固定でフランス産のStrissel Spaltを使用していますが、前回よりも使用量を増やし、使用タイミングも変えたことにより中間層の香りに厚みが出て華やかです。 アロマはレモングラスやユーカリ、黒胡椒のようなフローラル・ハーバル・スパイシーな香り。フレイバーは洋梨や青りんご、熟れる前のバナナ、レモン、シトラス、少しのクローブ感。私は洋梨や青りんごらしさも併せて感じますが、温度が高まるとその傾向は強くなります。 そして優しい穀物感と中程度の味を引き締める苦味、酵母由来のほのかな酸味と渋味がアクセントです。 私自身年1回のお楽しみなので今回がやっと3回目の春のあわいですが、私は今までで一番好きです。 来年はどうやらベルギー産の良い麦芽が手に入りそうなので、ベルギー・フランスの原料に統一して仕込めるときを楽しみにしています。
2.あなたが花束
スタイル:Specialty Saison w/Various herbs
ABV:5.0%
容器:樽、瓶
特徴;
「多様なハーブでブーケのような複雑で華やかな香りを表現するスペシャリティセゾン」 多様なハーブ類を添えてブーケのような華やかさを表現するセゾンシリーズ。 今回はエルダーフラワー、カモミール、ローズヒップ、レモンバーベナ、コリアンダーシード、カルダモンを使用しました。 前回よりもフラワリー、スパイシーなニュアンスがしっかりとした芯をつくり、その周りをホップに底上げされたフルーティなニュアンスが華を添えています。 温度が冷たいうちはエルダーフラワー、カモミール、ローズヒップなどのフラワリーそしてsaison Yeast由来の黒胡椒などの香りが強く、青りんごや洋梨、熟れる前のバナナ、フローラルなニュアンスが楽しめます。フレイバーはスパイシー、フローラルから、ライム、レモン、オレンジとシトラス寄りに移ろい、余韻には麦の風味とあわさって優しいメロン感、ほのかにアプリコットやピーチのような核果も感じられます。 食前酒や食中酒としても様々な料理を引き立てる味わいなので、料理との相性を探したり楽しんでもらえたら嬉しいです。 国分寺の名店ガンブリヌスの学生アルバイトさんの卒業を祝うビールとして生まれた「あなたが花束」。特別な日や贈り物にはもちろん、自分へのご褒美や日常に花を添えるビールとして食事と一緒に楽しんでいただけると嬉しいです。
3.1926(イチ キュー ニー ロク)
スタイル:Kölsch Style
ABV:4.5%
容器:樽、瓶
特徴;
「繊細なバランスを追求する、くにぶるの顔的ビール」 1926は繊細なバランスを追求するKUNITACHI BREWERYの顔的なビールで、ホップと酵母の香りによるレモンやほのかな白ぶどう、青りんご様の柔らかな果実味と余韻に主張し過ぎない麦芽のニュアンス。IPAのような突き抜けて尖った個性ではなく、全体の調和の中でドリンカビリティと飽きのこない繊細なひねりを表現することを目指しています。 今回のバッチは斯波のケルン訪問後5回目。そして20takeまで来ました。 前回と同様に糖化工程で調整を行い、よりキレのある方向性へ舵を切り続けています。ホップの使用量は徐々に減らしつつ、伝統的な方法論に新しい知見を取り入れながら調整を続けています。 くにぶる第2のKölsch StyleとなったSCOOのコラボビール「こころ 」で挑戦したことも、今回の仕込みにフィードバックしています。 次回も今回の仕込みを踏まえて理想としている味わいに近づけるため再び細かい調整をしていきます。 ------------------------------------------------------------------------------------- このビールの名前「1926」は旧国立駅舎の竣工年に由来しています。 赤い三角屋根の国立駅舎は1926年に生まれ一度解体されましたが、無くなることを惜しんだ沢山の市民の声によって2020年に復元されました。 また、国立市は南側の古い地域と北側の新しい地域が並立している2つの顔を持つ街でもあります。 Kölsch Styleは上面発酵的な華やかさと下面発酵的な飲み心地という2つの顔を持ち、伝統的でありながら、ある意味では新しさを見出す余白があることから好奇心旺盛なアメリカの醸造士たちにも人気が高いスタイルです。 こうした国立とKölsch styleの類似性に想いを寄せ、イメージを膨らませて生み出したビールが1926です。くにぶるが掲げるテーマ「古いは新しい」をかたちにした代表的ビール、くにぶるの顔的ビール1926。沢山の人に親しんでいただければ嬉しいです。
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