1.1926(イチ キュー ニー ロク)/ Kölsch
2.天体観測 / Cold IPA
3.Hop Filament - HBC735 - / Single Hop Raw IPA
ビールスペック
1. 1926(イチ キュー ニー ロク)
スタイル:Kölsch
AVB:4.5%
IBU:
容器:樽、瓶
特徴;
「繊細なバランスを追求する、くにぶるの顔的ビール」
1926は繊細なバランスを追求するKUNITACHI BREWERYの顔的なビールです。
レモン様やハーブ様の爽やかな香りと上質な苦味が特徴のSaphir / サフィアをベースに、白ブドウ様の香りを持つ比較的新しいホップであるHallertau Blanc / ハラタウ・ブランを少量使ってアクセントに、麦の優しい風味とそしてKölsch Yeastが生み出す青りんごやほのかなアプリコット様の香りによる繊細なまとまりを意識して設計しています。
私はKölsch Yeast系の酵母が持つ爽やかでほんのり甘い香りがとても好きなので、発酵温度の管理でその特有の香りをより感じられやすいように引き出しています。今回はレシピそのものよりも、前のバッチから使い始めた新たな道具の使い方などを調整しています。前回同様にクリーンな仕上がりで、湿っぽい季節をリフレッシュするのに相応しい仕上がりです。
このビールの名前「1926」は旧国立駅舎の竣工年に由来しています。赤い三角屋根の国立駅舎は1926年に生まれ一度解体されましたが、無くなることを惜しんだ沢山の市民の声によって2020年に復元されました。また、国立市は南側の古い地域と北側の新しい地域が並立している2つの顔を持つ街でもあります。Kölsch Styleは上面発酵的な華やかさと下面発酵的な飲み心地という2つの顔を持ち、伝統的でありながら、ある意味では新しさを見出す余白があることから好奇心旺盛なアメリカの醸造士たちにも人気が高いスタイルです。
こうした国立とKölsch styleの類似性に想いを寄せ、イメージを膨らませて生み出したビールが1926です。くにぶるが掲げるテーマ「古いは新しい」をかたちにした代表的ビール、くにぶるの顔的ビール1926。沢山の人に親しんでいただければ嬉しいです。
おかげさまで北海道から沖縄まで、全国各地からご注文いただくようになりまして、今回のバッチから思い切って製造量を増やしました。私たちはローカルビールとしての誇りを持ち地元第一でビールづくりを行っていますが、このビールをきっかけに国立に興味を持っていただけたり、また国立を離れた方が国立のことを思い出してくださることももちろん嬉しいです。
いつもありがとうございます!
2. 天体観測
スタイル:Cold IPA
AVB:7.5%
IBU:
容器:樽、瓶
特徴;
「圧倒的なホップアロマとドリンカビリティの両立。ドライでクリスピーなIPA!」
Cold IPAとはポートランドのブルワリーWAYFINDERが2018年に提唱を初めた新しいビアスタイルです。
20〜40%の米やトウモロコシを使用することで麦感を減らし、相対的にドライな飲み口になります。また、同様の理由からカラメル麦芽は使いません。そして強い発酵による、とにかくドライで軽快な仕上がりが求められます。ホップの強いアロマとしっかりした苦味、West Coast IPAよりもドリンカビリティの高い、よりWestなIPAというイメージを提唱されています。
KUNITACHI BREWERYはそのCold IPAをつくるにあたって宇宙を想起させる名前のホップを使用するという縛りを設けました。今回はCometとSouthern Crossの2つを使用。Cometは1974年からある比較的古いホップですが最近その個性的な風味が「ワイルドアメリカン」と再評価されアメリカでは人気が上がってきているそうです。Southern CrossはNelson Sauvinとも並ぶNew Zealand Hopの代表的な品種の一つ。
アロマはパイナップルやパパイヤ、そしてレモンが合わさった複雑なアロマ。フレイバーもトロピカル系が強くパイナップルやレモンのキャンディのような甘いニュアンスと、少しのダンクなニュアンスが苦味とともに余韻を引き締めます。風味のインパクトは強いですがクリーン。トウモロコシを使い麦感を減らすことでベースの麦汁組成自体をドライに、そして発酵力の強いKveikを使うことでほのかな酸味のテクスチャを加えて、よりクリスプでドリンカビリティの高い仕上りに持っていきました。
アルコール度数は7.5%と高いですがCold IPAのコンセプト通りにドリンカビリティが高く危険な仕上がりです。また自分がほとんど飲めないアルコール度数の高いビールをつくってしまいました。
3.Hop Filament - HBC735
スタイル:Single Hop Raw IPA
AVB:5.5%
IBU:
容器:樽、瓶
特徴;
「メロン、メロン、メロン、レモン、グラッシー!」
一つのホップの個性や特徴を楽しんでもらうシリーズ、今回はYakima / Hop Bleeding Companyの新作ホップHBC735。
公式のプロフィールではCantaloupe melon、Lemonとありますがそのとおりで、ノーブルホップに親しい上品なホップアロマから、少し熟れたメロン果肉の甘いニュアンス、逆に青い瓜様の爽やかなニュアンスまで、温度変化によってメロン様の香りが複雑に現れます。
そして次第にメロン様の風味からほのかにレモン様のニュアンスに移り変わり、味を引き締める苦味とRaw Ale仕上げによる小麦由来の白パンらしらが余韻に残ります。
今回はどちらかと言えば一度の使用量が多く大味な設計になりましたが、繊細な使い方によるラガーやセゾンなどで上品な仕上げを目指すビアスタイルにも向いているような印象も感じました。
同じくメロン様の香りがすると言われているドイツ産ホップのHull Melonと比べてると、もう少し複雑なメロン様の香りを持つホップで他のホップの個性を引き上げるようなエンハンサー的な可能性も感じます。
どうしても初めのインパクトのあるものが好まれる中、このホップに名前が付いてリリースされることに至るのかは正直なところ分かりませんが、組み合わせを楽しんでみたいホップではあります。
在庫状況のご案内
現在の在庫状況
【定番】
・New!1926 / Kölsch Style
・るつぼヘイジー / Raw Hazy IPA
※「1926」「世界は点滅するモザイク模様のように」は現在欠品しております。
【限定】
・日ノデノソノサキ / American Belgo Style Ale ※残少
・INDIVIDUAL ORCHESTRA #1 / Raw Ale Session Hazy IPA
・谷保の女神はしおらしい / American Style Gose ※残少
・New! 天体観測 / Cold IPA
・New! Hop Filament - HBC735 - / Single Hop Raw IPA
【ボトル商品】
・6本単位のご注文
・8本単位でのご注文
現在の瓶商品のラインナップは下記のとおりです。
・New! 1926 / Kölsch Style
・るつぼヘイジー / Raw Hazy IPA
・INDIVIDUAL ORCHESTRA #1 / Raw Ale Session Hazy IPA
・谷保の女神はしおらしい / American Style Gose
・New! 天体観測 / Cold IPA
・New! Hop Filament - HBC735 - / Single Hop Raw IPA
賞味期限は詰め日から4ヶ月となっております。
ご注文、各商品の詳細はECサイトからお願いいたします。
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